ハイマウントストップランプは1980年代に米国で法制化された(fig.1,
fig.2)。
どこで読んだかわからない話で恐縮だが、準備段階として幾つかの種類をタクシーに装着して追突された度合いを調査したところ、 発光部がブレーキランプよりも上方で中央に1個だけのものが最も追突された度合いが少なく、これが採用された。
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通常のブレーキランプ
(fig.1) |
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ハイマウントストップランプ
(fig.2) |
2個設けたもの(fig.3)は少なくとも1960年代には既に用品として存在していたが、意外なことに効果が低かった。 中央上方の何もない空間に出現し、ブレーキランプと三角形を成すのが効果的という事らしい。
ホンダNSXやキャディラック・セビル(fig.4)はLEDを車幅一杯に並べているが、これは2個タイプに近い構成となり、もしかすると逆効果になるかもしれない(もっとも、あれだけ眩しければ嫌でも気がつくが・・・)。
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2個設けたもの
(fig.3) |
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NSX,セビル
(fig.4) |
ホンダ車でLEDハイマウントストップランプ付きリヤウイングを装着すると、リヤガラス内の電球式ハイマウントストップランプの跡地をスモールランプに連動して淡い緑や青に点灯させるというモノがある(fig.5)。 中央上方の何もない空間に出現させるのが効果的というハイマウントストップランプだが、夜間に常時点灯させた緑色灯でその空間を占拠して本来の効果を低減させるという、人間工学的配慮が欠落した恥ずべき装飾だ。 このようなホンダ車に乗っている人は、この部分の配線のケーブルを抜いておくことをお勧めする。
また、ホンダのインスパイアとセイバーには「スターライトアクセスウイング」なるオプションもある(fig.6)。 1980年代中頃(?)にカーオーディオのリヤスピーカーのイルミネーション競争が過熱したために規制されたことがあったが、それから何年も経った1995年にこのようなモノを出してくる意識の低さには呆れてしまう。
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ホンダのオプション(1)
(fig.5) |
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ホンダのオプション(2)
(fig.6) |
話のついで。 カーオーディオのリヤスピーカーは、当初はブランド名を白色や淡青色などに光らせたり、アクセントのラインを点灯させるだけだった(fig7)。 これがエスカレートし、ブレーキを踏むと青から赤に変わるものが出てきた(fig.8)。 さらにウインカーに連動して点滅するものが出てきたところで、規制されることになった。 後にハイマウントストップランプが日本でも使えるようになった事とボックス型スピーカーが下火になったことから、このような照明を見かける事はほどんどなくなった。
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リヤスピーカー(1,2)
(fig.7) |
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リヤスピーカー(3)
(fig.8) |
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