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Update : Nov.23.1998

- スクラップ・ヤード -

2nd YARD

INDEX ▲ 【 1.ハイマウントストップランプ 】
 
▼ テールランプあれこれ
 1.ハイマウント
     ストップランプ
 2.高位置の
     テールランプ
 3.リフレクター
 4.赤ランプ,白ランプ
 5.ブルークリスタル
 6.リヤフォグランプ
 ハイマウントストップランプは1980年代に米国で法制化された(fig.1, fig.2)

 どこで読んだかわからない話で恐縮だが、準備段階として幾つかの種類をタクシーに装着して追突された度合いを調査したところ、 発光部がブレーキランプよりも上方で中央に1個だけのものが最も追突された度合いが少なく、これが採用された。



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通常のブレーキランプ
(fig.1)
ハイマウントストップランプ
(fig.2)

 

 2個設けたもの(fig.3)は少なくとも1960年代には既に用品として存在していたが、意外なことに効果が低かった。 中央上方の何もない空間に出現し、ブレーキランプと三角形を成すのが効果的という事らしい。
 ホンダNSXやキャディラック・セビル(fig.4)はLEDを車幅一杯に並べているが、これは2個タイプに近い構成となり、もしかすると逆効果になるかもしれない(もっとも、あれだけ眩しければ嫌でも気がつくが・・・)。



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2個設けたもの
(fig.3)
NSX,セビル
(fig.4)

 

 ホンダ車でLEDハイマウントストップランプ付きリヤウイングを装着すると、リヤガラス内の電球式ハイマウントストップランプの跡地をスモールランプに連動して淡い緑や青に点灯させるというモノがある(fig.5)。 中央上方の何もない空間に出現させるのが効果的というハイマウントストップランプだが、夜間に常時点灯させた緑色灯でその空間を占拠して本来の効果を低減させるという、人間工学的配慮が欠落した恥ずべき装飾だ。 このようなホンダ車に乗っている人は、この部分の配線のケーブルを抜いておくことをお勧めする。
 また、ホンダのインスパイアとセイバーには「スターライトアクセスウイング」なるオプションもある(fig.6)。 1980年代中頃(?)にカーオーディオのリヤスピーカーのイルミネーション競争が過熱したために規制されたことがあったが、それから何年も経った1995年にこのようなモノを出してくる意識の低さには呆れてしまう。



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ホンダのオプション(1)
(fig.5)
ホンダのオプション(2)
(fig.6)

 

 話のついで。 カーオーディオのリヤスピーカーは、当初はブランド名を白色や淡青色などに光らせたり、アクセントのラインを点灯させるだけだった(fig7)。 これがエスカレートし、ブレーキを踏むと青から赤に変わるものが出てきた(fig.8)。 さらにウインカーに連動して点滅するものが出てきたところで、規制されることになった。 後にハイマウントストップランプが日本でも使えるようになった事とボックス型スピーカーが下火になったことから、このような照明を見かける事はほどんどなくなった。


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リヤスピーカー(1,2)
(fig.7)
リヤスピーカー(3)
(fig.8)

 


INDEX ▲ 【 2.高位置のテールランプ 】
 
▼ テールランプあれこれ
 1.ハイマウント
     ストップランプ
 2.高位置の
     テールランプ
 3.リフレクター
 4.赤ランプ,白ランプ
 5.ブルークリスタル
 6.リヤフォグランプ
 ワゴンやミニバンのブームにより、縦型配置で高位置のテールランプのクルマをよく見かけるようになった。 ボルボのワゴンが源流のように言われているが、トヨタのスプリンター・カリブ(1982)のほうが早かったように思う。

 前車との車間距離が大きいとテールランプは高い位置に見える(fig.9)。 一方、テールランプが高位置のクルマと普通のクルマが混走していると、遠近の区別がつきにくくなって車間距離を見誤りやすく、追突の危険性が増す(fig.10)



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車間距離:近 車間距離:遠 普通 高位置
車間距離とテールランプ
(fig.9)
テールランプの位置
(fig.10)

 その危険性を考慮し、近い将来ヨーロッパで『地上から1500mm以上の所に燈火類を設置しない(ハイマウントストップランプを除く)』という規定が設けられる。
 トヨタのノアはその規定を先取りし、縦長のテールランプの上半分は発光しないように作られている。 一方、ホンダのステップワゴンは上部まで発光するように作られており、あまり感心しない(fig.11)。 知的なドレスアップの手法として上部2組の電球を抜き取るのもいいかも知れない。




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ノア ステップワゴン
ノアとステップワゴン
(fig.11)

 


INDEX ▲ 【 3.リフレクター 】
 
▼ テールランプあれこれ
 1.ハイマウント
     ストップランプ
 2.高位置の
     テールランプ
 3.リフレクター
 4.赤ランプ,白ランプ
 5.ブルークリスタル
 6.リヤフォグランプ

 

 ミニバンやクロカンといった車高が高い車がブームになり、高位置のテールランプを持ったクルマが次々とデビューしたが、残念なことにリフレクターの取り付け位置について充分に配慮されていないクルマが見られる。

 ある強い雨の夜。 東名高速でホンダCR−Vの後ろを走っていたら、目の前にいるはずのCR−Vが変に遠くを走っているように感じた。 これは先に書いたように、テールランプが高いところにあるために車間距離を誤認しかけていたのである。
 しかしこれは、リフレクターを低い位置に置くことで簡単に低減できる。 なぜ低い位置なのか? 一つは高い位置に置いても距離感誤認への改善効果はないため。 もう一つは、高い位置にはロービームの光があまり配分されないので充分に光らないからである。

 リフレクター位置の高いクルマと低いクルマをロービームで照らした時の様子を表すと、高い位置のリフレクターは走行時(fig.12)の距離感誤認への改善効果はない。 また、駐車時(fig.13)は暗いために発見が遅くなる。



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リフレクター位置の高低(走行時)
(fig.12)
リフレクター位置の高低(駐車時)
(fig.13)

 

 リフレクターが高い位置のクルマは、特にホンダ車で目立つ(fig.14)。 最近の一般的なミニバンやクロカンがリフレクターをバンパーに設けているのに対し、ホンダのCR−V,ステップワゴン,S−MX,ライフなどは、テールランプの位置が高い事など意に介していないかのごとく、テールランプユニット上に設けている。 おそらくはコストダウンの事しか頭になく、リフレクターを別部品にした場合のパーツ代と取り付け工程の増加を嫌ったのであろう。 悲しいことに、そこにはユーザーへの配慮は全く感じられない。


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CR−V 一般的 ステップワゴン
リフレクターの位置
(fig.14)

 

 ダイハツ・ムーヴ(初代)に乗る友人は、私の勧めによってリフレクターを追加した(fig.15)。 ムーヴはテールランプが高い上に車幅が狭いので、夜間は目の前を走っていてもまるで遠くを走っているかのように誤認しやすい。
 実際に夜に見てみたが、このリフレクターの追加は効果的だった。 ムーヴや、先に挙げたホンダ車などのオーナーにお勧めする。



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ノーマル 追加
ムーヴへのリフレクターの追加
(fig.15)

 


INDEX ▲ 【 4.赤ランプ、白ランプ 】
 
▼ テールランプあれこれ
 1.ハイマウント
     ストップランプ
 2.高位置の
     テールランプ
 3.リフレクター
 4.赤ランプ,白ランプ
 5.ブルークリスタル
 6.リヤフォグランプ

 

 点灯時が正規の色なら消灯時が赤でも白でも緑でも合法であり、他者に非難される筋合いもない。

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ノーマル(合法) ヨーロピアンレッド クリスタルホワイト
テールランプ3態
(fig.16)

 わざわざカネかけて不正な色に点灯させている奴(fig.16)にどうこう言っても効果はないだろうけど、一言だけ。

アタマの中もドレスアップしろよ。

 


INDEX ▲ 【 5.ブルークリスタル 】
 
▼ テールランプあれこれ
 1.ハイマウント
     ストップランプ
 2.高位置の
     テールランプ
 3.リフレクター
 4.赤ランプ,白ランプ
 5.ブルークリスタル
 6.リヤフォグランプ

 

 どこぞのランプメーカーが、青色14連LEDのブルークリスタルランプを発売した。 ホームページの装着例(fig.17)では、本来ハイマウントストップランプがある場所の近くに設置されていた。 一ユーザーの所業ならともかくランプ専業メーカーがこの有り様とは・・・。

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ブルークリスタルランプ
(fig.17)

 


INDEX ▲ 【 6.リヤフォグランプ 】
 
▼ テールランプあれこれ
 1.ハイマウント
     ストップランプ
 2.高位置の
     テールランプ
 3.リフレクター
 4.赤ランプ,白ランプ
 5.ブルークリスタル
 6.リヤフォグランプ

 

 リヤフォグランプとは、ブレーキランプと同等以上の明るさで赤色に点灯するランプである(fig.18 中)。 高速走行の際に霧や強雨などにより前方の視界が著しく悪い場合に、後続車に対して自車の存在を判りやすくするために使用するものという伝説がある。 そのためか、欧州車に多く米国車や日本車には少ないようである。
 点灯させる目安として『先行車の車幅灯が見えづらく、もしもブレーキランプ並みに明るければ視認しやすいであろう、と感じた時に使用するべきだ』と私は考えている(そして先行車の車幅灯が見えづらい状況は、私が京阪神地区を走る限りでは滅多にない)。 しかし、自己顕示欲が旺盛なドライバーにとっては自車の存在を必要以上にアピールするためのオシャレグッズとして重宝されている。

 


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車幅灯のみ リヤフォグ点灯 リヤフォグ増設+α
リヤフォグランプ点灯2態
(fig.18)

 欧州車でリヤフォグを点灯しているクルマをよく見かける。 もちろん悪天候どころか、車幅灯が壊れていてもナンバープレートの照明が視認できるほどの視界良好な状況で、である。 単に眩しいばかりでなく、制動中と区別がつきにくいものもある(例:1997年辺りのオペル・ベクトラ)
 不要な点灯は特にBMW3シリーズや5シリーズ,ベンツのSクラスで目立つが、新型BMW3シリーズの発表会に行った際にディーラーの人に「BMWはリヤフォグを点けているのが多い」と話したら『実は「BMWはリヤフォグ点けっぱなしで眩しくて迷惑や。お前のところはクルマを買った客にどんな説明をしてるんじゃ!」といった、お叱りの電話が時々来る』とこぼしていた。 そして『新型3シリーズはインパネにリヤフォグのインジケーターが付いたので、もう大丈夫です』と安心していたが、果たして・・・?

 Vサルーン等のドレスアップ方法の一つとして、リヤバンパーへのリヤフォグランプ増設がある(fig.18 右)。 一般的には赤色だが白色の場合もある。 既成の枠組みにとらわれる事のない自由な発想で青色や緑色などが流行するかも知れない。
 リヤフォグランプを増設すれば、シティ感覚あふれるハイセンスなクリスタルビームでオーナーの個性を後続車へ鮮烈にアピールできる。 オーナーの個性すなわちアタマの程度というものが極めて容易に理解できるという点では、真に効果的なアクセサリーではある。


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