【ターボチャージャー】Turbo Charger
エンジンの排気でタービンを回し、それと同軸に設けられたタービンによって過給する装置。
過給機
【ターマック】Tarmac
舗装路。 道路・滑走路舗装用のじゃり入りアスファルト(もとは商品名)。
グラベル
【ダイリューテッド・バーン】Diluted Burn(希釈燃焼) [マツダ]
EGRを最大20%まで導入してポンピングロスを減らす事により燃費の改善を図るエンジン。 1997年8月のカペラで初採用。 ただし、EGRが20%という数値自体は驚くような値ではない。
【竹槍】
竹槍(竹の先を斜めに切って槍にしたもの)のような長さと形状のテールパイプの様式で、B29を射落とさんばかりの根性を込めて天空に向けて装着される。 暴走族に好まれる。
【タンブル】Tumble
宙返り。 エンジンで吸気を縦方向に渦巻かせること。
スワール
[Jan.18.2006]
【直噴】Direct Injection
燃料を燃焼室内に直接噴射する事。 一般的なガソリンエンジンは燃料を吸気管内に噴射し、その混合気を燃焼室内に吸入している。
ガソリン直噴エンジンは1996年の三菱GDIエンジンで実用化され、トヨタなどが続いて発売した。 これらのエンジンはリーンバーンによる燃費の改善を主目的としており、圧縮行程の燃焼室に燃料を噴射するための高い噴射圧力と、燃料を微細に霧化して噴射できる高性能なインジェクターが必要となる。
なお、高い出力が必要となる状況では、一般的なガソリンエンジンのように、吸気行程で燃料を噴射する場合もある。
注意したいのは、この場合の直噴は、より高度なリーンバーンを実現するための手段であるという点。 雑誌で「リーンバーンと直噴はどちらが優れているか?」といった文章を見たことがあるが、これは「4サイクルエンジンとDOHCはどちらが優れているか?」と書くぐらいマヌケである。
2002年頃になると、リーンバーンを用いないガソリン直噴エンジンも登場してきた。 リーンバーン状態では窒素酸化物(NOx)の排出量が多くなってしまうため、規制値の厳しさが増してきた排ガス規制への対応が難しくなってきたためだ。
リーンバーンを用いない場合の直噴のメリットとして、噴霧したガソリンが吸気管の内側に付着する事がない点があげられる。 一旦付着したガソリンは、やがて気化して次回の吸気時に燃焼室に吸い込まれるため、燃料の総量が不正確になってしまうからである。
最初のガソリン直噴エンジンはメルセデス・ベンツ300SL(1954年)であるが、これは現代のそれとは異なり、燃費ではなくレスポンスの改善を目的としたものであった(※おそらく圧縮行程ではなく吸気行程に噴射するものと思われるが、詳細は不明)。 同時に、最初の燃料噴射ガソリンエンジンでもあった。 しかし、気化のための時間的余裕がないことやメンテナンスが難しい事から、300SLとレーシングカーW196に用いられただけであった。
【ツインカム】Twin Cam
カムシャフトが2本ある事。 DOHCと同義。
[Feb.11.2006]
【つきぬける】
ごく一部で用いられる俗語で「(不人気による)雑誌連載打ち切り」転じて「(販売低迷による)生産中止」の意。
語源は2000年に週刊少年ジャンプで連載された漫画『ロケットでつきぬけろ!(キユ 著)』より。
主人公がカートからF1を目指す物語だったが10回の連載で見事に打ち切り。 作者の魂のロックな姿が感動を呼び、漫画好きの間で「連載打ち切り」=「つきぬける」と言われるようになった。
[Jan.18.2006]
【デフ】
ディファレンシャル・ギヤの通称。
【ディファレンシャル・ギヤ】Differential Gear(差動歯車)
エンジン(〜変速機)からの回転を左右の駆動輪に分配する機構。
旋回時には内側のタイヤと外側のタイヤとの間で回転数の差が生じるが、その際に内輪のタイヤの回転数を減らすと共に外輪のタイヤの回転数を増やす働きを行う。
前輪駆動車はフロントに、後輪駆動車はリヤにデフを持つ。 四輪駆動車はフロントとリヤ、そして前車軸と後車軸との間に位置するセンターデフを持つ。 ただし、センターデフを持たない四輪駆動車もある。
デフは、駆動力をかけた場合に回転させやすい方の車輪が多く回転する性質を持つ。 そのため、片輪をぬかるみに落とした場合にぬかるみ側の車輪ばかりが空転してしまい脱出ができなかったり、コーナーリング時に車体のロールにより浮き気味になった内側の車輪が空転してしまい充分な駆動力を路面に伝達できない場合がある。
これを防ぐための機構がLSDで、多板クラッチを用いた機械式LSDや、ビスカスカップリングを用いたビスカスLSDなどがある。
【電子燃料噴射装置】Electric Fuel Injection
電気的な制御を用いて燃料を噴射する装置。 インジェクションとも呼ばれる。
当初は一部の高出力版エンジンに用いられる程度であったが、排ガス規制が進むにつれてキャブレターに代わって
主流を占めるようになった。
【トー (トーイン)】Toe (Toe-in)
クルマを真上から見たときのタイヤの傾きの角度の事で、後側が広いとイン,前側が広いとアウト。 通常は僅かにインになっている。
アライメント
【友達以上、恋人未満】
初代トヨタ サイノス(1990)のCMコピー。 名言である。
【ドライブイン】Drive-in
自動車で乗り入れて車中で食事や映画鑑賞などを行える施設(例:ドライブインシアター)。
転じて、自動車利用者を対象に駐車場を備えた道路沿いのレストランや商店。
[Jul.10.2006]
【ドライブ・バイ・ワイヤー】Drive-By-Wire, DBW
「電気信号線による走行」の意味で、アクセル,ブレーキ,ステアリングなどの機械的リンケージを電気信号系統とアクチュエーターに置き換え、走行するための技術。 航空機のフライ・バイ・ワイヤーが元ネタ。
航空機ではFBWが実用化されているのに対し、2005年時点
での市販車は最も進んだモデルでも(前輪の)ステアリングが機械的リンケージのままである。 電子制御スロットルや電子制御ブレーキが一部の車種で採用されてはいるものの、まだDBWは実現されていない。
余談だが、電子制御スロットルを採用しただけで「DBW採用」と表現している嘆かわしいメーカーがある(※嘆かわしい表現の例)。
少なくともエスティマ ハイブリッドで電子制御ブレーキを実現したトヨタはDBWという表現は使用していないが、将来ブレーキやステアリングの“バイ・ワイヤー”化が実現したときには
、この嘆かわしいメーカーは何と表現するつもりなのだろうか?
[Mar.21.2006 / Jan.23.2006]
【トラクション】Traction
(機関車などの)牽引(力),レールと車輪などの静(止)摩擦の意。 自動車の場合は「発揮できる最大の駆動力」という意味のようである。 「トラクションが低い」という場合は「エンジンの出力には余裕があるのだが、タイヤから路面に充分に伝えられない」という意味らしい。
路面に伝えられる以上のエンジン出力をかけるとホイールスピンが発生し、さらなる駆動力の低下や車両の挙動の乱れが発生する。 トラクション・コントロールはエンジンの出力を落とすなどしてホイールスピンを防ぐ装置である。 余談だが、ホイールスピンの検出はABS用のホイールセンサーを使って行っているだけで、ABSの装備が必須というわけではない。
【トランスアクスル】Transaxle
トランスミッション(Transmission, 変速機)とアクスル(Axle, 車軸)の2語を繋げた造語で、変速機と車軸(デフ)を一体化した装置や方式のこと。
一般にFF車,RR車,MR車は、変速機とデフが一体化したトランスアクスルである。 トヨタ プリウスのようにモーターや発電機などをトランスアクスルに含む場合もある。
トランスアクスルが話題となるのはFR車の場合である。 一般的なFR車はエンジンとトランスミッションという2つの重量物が共に前方に位置しているが、トランスミッションを後車軸部に移動させる、すなわちリヤデフと一体化することで重量配分の改善を図っている。
外国車ではフェラーリ(デイトナ[1968],456[1992],599GTB[2006])、ポルシェ(924[1976],928[1978],968[1992])、アルファロメオ SZ[1989]といった2ドアのスポーツカーに多いが、アルファロメオ(アルフェッタ[1972],75[1985])やマセラティ クワトロポルテ[2004]といった4ドア・5シーター車もある。
日本車としては日産GT−R[2007]が最初で、フロントエンジン・リヤ変速機のトランスアクスル方式による4WDとしては世界初となる。
[Nov.06.2007]
【トランスミッション】Transmission
変速機。 手動変速機(Manual Transmission, MT)と自動変速機(Automatic Transmission, AT)に大別される。
[Nov.06.2007]
【ドリ専】
ドリフト専門で、速く走る事への感心や能力がイマイチな連中のこと。
【ドリフト】Drift
漂流,飛行経路の横ずれの意。 自動車の場合、タイヤを横滑りさせながら走る事を指す。 一部の層には、後輪に故意に過大なパワーをかけて横滑りさせる事が好まれている。
ターマックの場合、見た目は派手だがあまり速くないと言われている・・・が、必ずしもそうとは限らない場合もある。 それに関しては「頭文字D」の高橋涼介が執筆中の「公道最速理論」で、いずれ解説されるであろう。
【トルコン】
トルク・コンバーターの略称。
AT車の略称として用いられるが、トルク・コンバーターを持たないAT車もある。
【トレッド】Tread(輪距)
車両を正面から見た時の、左タイヤの接地面中心と右タイヤの接地面中心との距離。 一般に、広いほど走行性能に優れる。